遠いところからモンスターを攻撃できて、とても便利な弓。ゲームオーバーのリスクをかなり下げることができる武器ですが、一撃のダメージが多くない点がいまいちです。そこで活用したいのがパワー(射撃ダメージ増加)のエンチャント。弓を強力にパワーアップしてくれます。この記事ではパワーの効果や入手方法、使い方についてくわしく解説します。
パワー(射撃ダメージ増加)の効果
パワーは弓で攻撃したときに与えるダメージを増やしてくれるエンチャントで、Java版では「射撃ダメージ増加」という名称になっています。レベルⅢでノーマルの2倍近くのダメージを与えることが可能(平均値)で、エンチャントテーブルでもレベルⅣがよく出現するので、弓をよく使うのであればぜひともつけておきたいエンチャントです。
ID | minecraft:power |
効果 | 弓で攻撃したときのダメージを増加させる |
最大レベル | Ⅴ |
競合 | なし |
エンチャントテーブル | |
金床 | なし |
パワーは鋭さの弓バージョンのエンチャント
剣にはダメージ量を増やす「鋭さ」というエンチャントがありますが、その弓バージョンがパワーです。弓による攻撃のダメージを以下の計算式のぶんだけ増やしてくれます。
ノーマルの弓のダメージの25%×(レベル+1)
鋭さよりも少し計算式が複雑ですが、レベル1ではダメージが1.5倍になり、レベル2で1.75倍、レベル3で2倍、レベル4で2.25倍、レベル5で2.5倍と、レベル2以降はレベルごとに25%ずつ増えていくような感じになります(Java版での実測値はもう少し控えめ)。
パワーのエンチャントには競合がありません。剣の鋭さのエンチャントには2つの競合エンチャントがありどれか一つを選ばなければいけませんが、弓は思考停止でパワーをつけてしまってOKです。弓には特攻系のエンチャントが無いかわりに、効果付きの矢(ポーションの矢)を放つことができるという利点があります。特殊効果を発揮させたいときは、そちらを活用しましょう。
効果と最大レベル
パワーはあらゆるMobに対してダメージが増加するエンチャントです。あるMobに特別よく効くといったことはないですが、かわりにどのMobに対しても一定倍率でダメージが増加します。最大レベルは5で、レベルが高くなればダメージの増加量も増えます。
実際にダメージ量を調べてみると、レベルごとに下の表のように変化しました。引きを最大にして、近距離でMob(アイアンゴーレム)にあてたときのダメージ量です。100回攻撃したうちの、最小ダメージ、最大ダメージ、もっとも回数が多かったダメージ、そして平均値をのせています。まずは統合版マイクラでの結果から。
レベル | 最小値 | 最大値 | 最頻値 | 平均値 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
– | 9 | 10 | 9 | 9.19 | – |
パワーⅠ | 13 | 15 | 13 | 13.5 | 1.49倍 |
パワーⅡ | 15 | 17 | 15 | 15.7 | 1.71倍 |
パワーⅢ | 18 | 20 | 18 | 18.6 | 2.02倍 |
パワーⅣ | 20 | 22 | 20 | 20.7 | 2.25倍 |
パワーⅤ | 22 | 25 | 22 | 23 | 2.50倍 |
Java版のマイクラでは、次のようになりました。
レベル | 最小値 | 最大値 | 最頻値 | 平均値 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
– | 6 | 11 | 8 | 8.47 | – |
射撃ダメージ増加Ⅰ | 9 | 16 | 13 | 12.5 | 1.48倍 |
射撃ダメージ増加Ⅱ | 11 | 17 | 12 | 13.9 | 1.64倍 |
射撃ダメージ増加Ⅲ | 12 | 20 | 13 | 15.7 | 1.85倍 |
射撃ダメージ増加Ⅳ | 14 | 22 | 17 | 17.9 | 2.11倍 |
射撃ダメージ増加Ⅴ | 15 | 25 | 16 | 19.5 | 2.30倍 |
統合版では25%×(レベル+1)
というダメージ増加量のとおりにダメージ量が変化しました。パワーⅣになると平均ダメージ量が20を超えてくるので、スケルトンやクリーパーを一撃で倒せるようになります(近距離)。
Java版のほうはレベル2以降のダメージ増加量は+20%ずつくらいと、統合版マイクラよりも控えめな感じでした。射撃ダメージ増加Ⅴでもダメージ量が20を切っているので、スケルトン、クリーパーを倒すには2回の攻撃が必要になることが多いです。それでもレベルⅣになればノーマルの弓の2倍以上のダメージを与えることができます。
パワー(射撃ダメージ増加)の入手方法
エンチャントテーブルでつける
パワーのエンチャントは、エンチャントテーブルでレベルⅣまでつけることができます。出現率はかなり高くて、本棚15個おいたエンチャントテーブルであれば、パワー(射撃ダメージ増加)Ⅲかパワー(射撃ダメージ増加)Ⅳのいずれかがつく確率は70%を超えてきます。統合版で弓216個(ラージチェスト4個ぶん)をエンチャントしたところ、次のような結果になりました。
ついたエンチャント | 回数 | 確率 |
---|---|---|
パワーⅢ | 64 | 29.6% |
パワーⅣ | 100 | 46.3% |
火炎Ⅰ | 69 | 31.9% |
衝撃Ⅰ | 35 | 16.2% |
衝撃Ⅱ | 32 | 14.8% |
無限Ⅰ | 52 | 24.1% |
耐久力Ⅲ | 114 | 52.8% |
Java版では、弓10000個をエンチャントして調べました。結果は次のとおり。
ついたエンチャント | 回数 | 確率 |
---|---|---|
射撃ダメージ増加Ⅲ | 3061 | 28.3% |
射撃ダメージ増加Ⅳ | 4795 | 44.4% |
フレイムⅠ | 2747 | 25.4% |
パンチⅠ | 1627 | 15.1% |
パンチⅡ | 1230 | 11.4% |
無限Ⅰ | 1451 | 13.4% |
耐久力Ⅲ | 5474 | 50.7% |
本棚さえしっかりおいておけば2回に1回くらいはパワーⅣがついてくれるので、比較的つけやすいエンチャントだと言えます。ただ、最高レベルであるパワーⅤ(射撃ダメージ増加Ⅴ)はエンチャントテーブルで出現しません。パワーⅣでも十分強力ですが、どうしてもパワーⅤがほしい場合は、パワーⅣの弓2つを合成するかエンチャントの本をつかってつけることになります。
エンチャント済みの弓を手に入れる
スケルトンやストレイからのドロップや、釣りでエンチャント済みの弓を手に入れることができます。スケルトン・ストレイのドロップ率は8.5%ですが、エンチャント済みの弓がドロップしたとしてもパワーのエンチャントがついているとは限らないうえにノーマルの弓がドロップすることもあるため、パワーつきの弓を狙って手に入れるのは難しいというのが実際のところ。ドロップするエンチャント済みの弓にはエンチャントレベル0~22のエンチャントがついていて、パワーⅠ、パワーⅡ、パワーⅢが手に入る可能性があります。
釣りで手に入るエンチャント済みの弓にはパワーⅣやパワーⅤがついている可能性があります。ただし、釣れる確率はかなり低くて、統合版・Java版ともに宝釣りⅢがついた釣竿で100回釣って1個手に入るかどうかというレベルです。
取引でエンチャントの本を手に入れる
司書の村人は、パワーのついたエンチャントの本を取引してくれることがあります。パワーⅤが出る可能性アリ。しかし、司書のエンチャントの本にはあらゆるエンチャントが出る可能性があるため確率は低いです。パワーのエンチャントの場合は、司書ガチャをやるくらいならエンチャントテーブルでつけてしまったほうが早くてカンタンです。
矢師の村人が熟練者になると、エンチャントされた弓を取引してくれます。このエンチャントされた弓にはエンチャントレベル5~19のエンチャントがでる可能性があるため、パワーⅠかパワーⅡが手に入る可能性があります。しかしエンチャントテーブルでパワーⅢ、パワーⅣがかなり出るのに、あえてパワーⅠやパワーⅡを買う理由はありません。取引での入手は、オマケくらいに思っておいたほうがいいですね。
コマンドでつける
クリエイティブモードであれば、コマンドで弓にエンチャントをつけることができます。パワーのエンチャントをつける場合は、弓を持った状態で次のコマンドを実行すればOKです。
/enchant @s power 5
上のコマンドを実行すると、もっている弓にパワーⅤのエンチャントがつきます。最後の「5」の部分を1~5のあいだで変更すれば、それぞれのレベルのパワーが弓につけられます。統合版でも、Java版でも使用可能です。
さらに、Java版では次のようにgiveコマンドを入力すると、射撃ダメージ増加の最大レベルである5を超えるレベルのエンチャントを弓につけることができます。
/give @s bow{Enchantments:[{id:"minecraft:power",lvl:255s}]} 1
コマンド最後尾の「1」は、個数をあらわしています。lvl:255s
の「255」を1~255のあいだで変更すれば、そのレベルの射撃ダメージ増加をつけることができます。とうぜん255レベルをつければ、どんなにはなれていても通常モンスターなら一撃です。
パワー(射撃ダメージ増加)の使い方
最強の弓づくりに
パワーはダメージを増やしてくれるエンチャントなので、最強の弓をつくるには必ずつけておきたいです。特に「最強」にこだわるのであれば、パワーⅤをなんとしても手に入れましょう。弓はクラフトするのが簡単なので、いくつか作ってエンチャントテーブルでパワーⅣがつくまでエンチャントを繰り返し、2つのパワーⅣが用意できたら金床で合成してしまうというのが手っ取り早いです。
また、パワーにはダメージを増やすこと以外にも「矢の消費をおさえることができる」というメリットがあります。一回の攻撃のダメージ量が増えれば、敵を倒すまでの攻撃回数を減らすことができるからです。ここぞというときに使う最強の弓だけでなく、普段から持ち歩く弓にもつけておくと便利なエンチャントです。
一緒につけるのがおすすめのエンチャント
パワーと一緒につけるのがおすすめなのは、火炎(フレイム)のエンチャントです。火炎は火のついた矢をはなつことができるエンチャントで、矢のあたった相手を燃やすことができます。もちろん燃えたMobには炎によるダメージをあたえることができるので、弓によるダメージを最大化するためにも、ぜひともつけておきたいエンチャントです。
また、無限のエンチャントもおすすめです。無限は、矢を1本でも持っていれば、無限にはなつことができるようになるエンチャント。弓の耐久値がなくなるまで、矢の残り本数を心配することなく撃ち続けることができます。残りの矢を確認しながら弓を使うのはなかなかストレスなので、最強の弓には絶対につけておきたいです。
つけないほうがいいエンチャント
特にパワーのエンチャントと相性が悪いというわけではないですが、衝撃(パンチ)のエンチャントは弓につけないほうがいいです。なぜなら、弓があたったMobが吹き飛ぶと、次の攻撃が狙いにくくなるから。弓で近距離攻撃をしなければいけないときには有効なエンチャントですが、基本的には遠くからMobを狙い撃つことが多くなるので必要ありません。エンチャントテーブルではパワーと一緒につくことも多いのですが、できれば衝撃ナシの弓を用意して使いたいです。
修繕も、無理につける必要はありません。「せっかくパワーⅤをつけたのだから、修繕のエンチャントをつけて壊れないようにしたい」という気持ちもよくわかるのですが、修繕はとても便利なエンチャントである無限のエンチャントと競合してしまいます(一緒につけられない)。どちらを取るかは好みによるとしか言えませんが、個人的には無限推しです。
- 弓のクラフト材料は「糸」と「棒」で作り直すのが簡単
- エンチャントテーブルでパワーⅣがかなり出る
以上のような理由で、「耐久値の消費」よりも「矢の消費」をおさえたほうがいいだろうという判断です。つけないほうがいいとまではいきませんが、修繕はなくてもいいよという感じですね。
以上、パワー(射撃ダメージ増加)のエンチャントの効果や入手方法、使い方の紹介でした。パワーは弓で唯一のダメージ増加系エンチャントということで、弓を使って冒険するなら絶対につけおきたいです。エンチャントテーブルで出てくるパワーⅢやパワーⅣをつけるだけでも、攻撃回数をかなり減らすことができます。矢も節約できるし、防具をしっかり身につけておけば戦闘で死ぬことも少なくなるはず。経験値に余裕があるなら、パワーⅤづくりにもぜひ挑戦してみてください。
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